オリゴ糖 種類 効果

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大豆は、日常の食生活の中で摂取する機会も多い食べ物で、歴史的に見ても安全性も十分に確認されている食品素材です。

 

大豆ホエー中には、スタキオース、ラフィノース、スクロースおよびその他の糖が含まれていますが、
精製により、難消化性糖のスタキオース(23%)、ラフィノース(7%)を30%含む大豆オリゴ糖が得られます。

 

スタキオース、ラフィノースについては既に矢沢ら(1984)によって、ヒトの腸内で消化吸収されずに大腸まで到達し、
大腸でビフィズス菌以外の腸内菌にはほとんど利用されず、かつビフィズス菌にとって利用されやすい糖源として認められています。

 

正井ら(1987)精製オリゴ糖の in vitro(イン・ビトロとは試験管内での試験という意味) での腸内菌による利用性を調べ、
Bifidobacterium では B.bifidum を除くほとんどの菌種が良く利用し、
また、L,salivarius, Mitsuokella にも利用され、Bacteroides fragilis group も一部が弱く利用します。
ですが、C,perfringens, C.difficile, E.coli (いわゆる悪玉菌)などは利用しないことを明らかにしました。

 

また、in vivo (イン・ビボとは生体内での試験という意味たとえばラットや人体内での試験)の試験として健康成人6名に
大豆オリゴ糖10g(スタキオース、ラフィノース3gを含む)と B.longum の凍結乾燥菌末を6×10の9乗個を含むSOB食を、
1日2回に分けて連続3週間摂取させ、また、SOB食摂取を中止してから4週間後に、同じように大豆オリゴ糖10gを含むSOE食を
連続3週間摂取させる実験を行ったところ、

 

SOB食(菌末と大豆オリゴ)、SOE食(大豆オリゴのみ)の摂取によって、Bifidobacterium(ビフィズス菌)は有意に増加し、
そして、C.perfringens や Clostridium-other が有意に減少したが、他の菌種はほとんど変動しなかったと報告しています。

 

ただ、この大豆オリゴ糖はその製法によってスタキオースやラフィノース、ベルバスコースなどの含有量が異なってきます。

 

たとえば、大豆ホエーを独自の方法で精製したオリゴ糖(スタキオース85%、ラフィノース11% ベルバスコース4%)を用いた小林ら(1984)
の成績では、腸内菌の利用性について、Bifidobacterium では、B.bifidum を除くほとんどの菌種が利用し、このほかの腸内菌では、B.thetaiotaomicron, Peptostretococcus、products によって利用されることを明らかに。

 

このオリゴ糖を健康成人6名の1日10gずつ1週間、B.breve (1〜2×10の9乗/日)とともに摂取させると、
先住 Bifidobacterium は有意に増加し、また、投与した B.breve も増加傾向をしめしたが、他の腸内菌では
Bacteroidaceae, Steptococcus, Enterbacteriaceae およびレシチナーゼ陽性の Clostridiumの菌数が有意に減少した。
一方、糞便性状は軟らかくなり、糞便中のアンモニア含量および尿中のインジカン排泄量が低下することが認められています。

 

とこのように製法によっても成果は若干異なってくるようです。