水溶性食物繊維 便秘 効果

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水溶性食物繊維や野菜、青汁を飲むと便がヘドロ臭がする理由とは?


「野菜や水溶性食物繊維などをたくさん食べているけどなぜかヘドロ臭がする」「便色がいつも黒っぽい」といった症状の方は必見です。

 

 

 

水溶性食物繊維は善玉菌のエサに”なりやすいもの”と”なりにくいもの”の2種類がある!

水溶性食物繊維とはその名のとおり水に溶ける食物繊維のことで、便秘解消にも重要な成分です。

 

ただ、このすっきりNAVIでは水溶性食物繊維を分子量の大きさによって次のように2つに大別しています。
なぜ分ける必要があるのかというと、分子量の大きさによって腸内細菌の働きが大きく異なってしまい、さらに便秘にも影響するからです。

 

 

善玉菌が増えにくい水溶性食物繊維:分子量が大きい
善玉菌が増えやすい低分子水溶性食物繊維:分子量が小さい

 

 

この2つの水溶性食物繊維を摂取していくと腸内細菌にどのような影響があるのかとくと解説していきます。
これから解説する内容は、便秘解消になくてはならないものですのでしっかりと理解しておきましょう。

 

水溶性食物繊維は分子量が大きくなればなるほど悪玉菌が増えやすく、分子量が小さいほど善玉菌が増えやすくなります


上のグラフのうち、ポリデキストロースと難消化性デキストリンが分子量の大きい水溶性食物繊維に当たります。

 

分子量の小さい水溶性食物繊維スティムフローラ(イヌリン食物繊維)と比較してみると、善玉菌の生育量が低いことが分かります。

 

 

そのため”悪玉菌が優勢となっている便秘の方”が摂取すると、有機酸をなかなか作ることが出来ず悪玉菌のエサになる確率が高いのです!

 

さらに分子量が大きい水溶性食物繊維は細菌とこのような関係があるため便秘の方だと腸内で滞っている間に便の水分が引き抜かれ逆にカチコチになり悪化する傾向があります。

 

 

なぜ「腸内環境が悪玉菌優勢だと悪化するのか?」というと・・・
次のようなことが大腸内で起きてしまうからです。

 

腸内環境が一向に改善できないのは悪玉菌の中でも最も手強い”水素イオンを利用し硫化水素を生成する悪玉菌”がいるから?


さて、ここでちょっと衝撃的なお話になってしまうのですが・・・。

 

まず、腸内にいる悪玉菌ですが、

  • 何をどうあがいても有害物質しか作らない悪玉菌の親分:クロストリジウム
  • 食べたものによっては毒素を出し悪さをする悪玉菌:大腸菌、バクテロイデスなどの日和見菌
  • 硫化水素を生成する悪玉菌:硫化水素産生菌など

などたくさんの種類の悪玉菌がいるのですが、世間で発がん性物質や様々な病気を引き起こすクロストリジウム。
この菌は抗生物質に抵抗がある菌種もいたり、
がん細胞を選択的に攻撃する悪玉菌でもあるのでクロストリジウム属の最も危険な悪玉菌とされています。

 

でもクロストリジウムは腸内環境がよっぽどの悪玉菌優勢でなければ中々見つかりませんし、善玉菌が有機酸(短鎖脂肪酸ね)さえ作り出せば割と簡単に抑制できてしまうのでクロストリジウム属の菌はそれほど怖くはありません。

 

 

このようにほとんどの悪玉菌は、善玉菌が短鎖脂肪酸さえ産生することができれば抑制できるので全く怖くはないのです。
そして短鎖脂肪酸の原料は多糖類でしたよね?

 

ところが短鎖脂肪酸の原料となる多糖類や有機酸(短鎖脂肪酸)をもエサにしてしまう悪玉菌がいるのです!
それが硫化水素を生成する硫化水素産生菌などの悪玉菌です!

 

一向に悪玉菌が減らない!便秘が解消できない!という場合、ヘドロ物質を作り出す硫化水素産生菌が原因!

食物繊維の摂りすぎのページでも解説しましたが、
硫化水素を生成する悪玉菌、硫化水素産生菌などの悪玉菌はありとあらゆる食べ物から発生するHイオン(水素)を利用し有害物質を作りだします。
通常、大腸はそのムチン層で硫化水素を無害化する力を持っています。
ところが度を越えて硫化水素が発生すると便をヘドロのような悪臭状態にしたり、腸のムチン層(粘膜)が腫れぼったくなり、むくませたり、胃潰瘍性大腸炎の原因になることも。

恐ろしい硫化水素産生菌(硫化水素産生菌)のエサとは何なの?


硫化水素産生菌などの悪玉菌が生育するには次のような条件が必要ですが、私たち人間の多くは大腸内にこの条件を有しています。

 

  • 便中に酸素が存在しないこと
  • 便中に硝酸が存在しないこと
  • 餌となる有機物(H水素イオンと炭素源)が存在していること
  • 含硫アミノ酸など硫黄を含む食品の摂取(特に魚、肉、玉ねぎやニンニクなどの刺激のある野菜、ほとんどの食べ物に含まれている)
  • pHが6.6〜8.0位の中性から弱アルカリ性であること

 

なぜこの菌がありとあらゆる有機物(食べ物)から硫化水素を生成し増えるのか?というと、
この菌がエネルギーを獲得するためには硫黄分とH(水素イオン)が必要で、多くの食べ物はこれを持っているからです。

 

大腸内で水素イオンを多量に放出する食べ方をしていませんか?生野菜の多量摂取はほどほどに・・・

大抵の食べ物には硫黄分が含まれていますし、全ての食べ物が有機物である以上、炭素を持っています。
さらに全ての食べ物はカルボキシル基(-COOH)や水酸基(-OH)といった水素も持っています。そして悪玉菌を唯一抑制できる有機酸も持っています。

 

つまり硫化水素産生菌はほぼすべての食べ物から増殖できるということになります。

 

ですが、普通に食事をしていた場合、硫化水素産生菌のエサとなるHイオンは多量には大腸に到達しません。というのもCOOHやOHの末端のHイオンは結合力が極々弱いので、小腸の分解酵素であるアルカリ性のOHと反応をし水(H2O)になってしまうからです。

 

通常はこのように末端のHイオンは小腸で中和され大腸に届くころには無くなってしまうのです
ところが消化されない繊維質を多量に含むゴワゴワした生野菜や全く吸収されずに大腸まで届く水溶性食物繊維などを摂取した場合、Hイオンを大量に保持したまま大腸に届いちゃうのです。しかも便秘に悩んでいる人や腸内環境を整えようと実践する人ほど、ゴワゴワとした繊維質の目立つ野菜を多量に食べている傾向が高いのなんの。
(その背景には専門家の方々が口をそろえて「便秘解消にはとにかく野菜!食物繊維!」と安易な考えで口にしていることが最大の理由ではないかと思うのですが・・・。)

野菜がサラダなどで生で多量に消費されるようになったのはここ最近。悪化する日本人の腸内環境の原因はやはり欧米食

ここ最近「食物繊維の不足」が注目されるようになってきましたよね?
ですが食物繊維の多い野菜は生で摂取するのではなく、あくまでHイオンが大腸内で過剰に発生しないように熱してからたくさん摂ることを示唆している専門家はほとんどいません。

 

野菜を生で食べることは本当に体に良いのでしょうか?

 

ここはサラダの歴史から紐解いて・・・と言いたいところだけど長くなってしまうので要点だけ。

 

サラダの歴史:
元々日本人は野菜を生で食べる風習というのはありませんでした。
江戸時代になり生野菜がやっと歴史に現れることになりますが、それでもウリやスイカ、ネギなどの薬味だけなのです。
幕末や明治時代にはトマトが生で食べられるようになったぐらい。
大正時代にトマトに加え、キュウリ、キャベツが加わっただけ。
戦後にGHQが爆薬の原料となる硝酸の消費を促すためなのか?化学肥料の普及を推し進め、一気に野菜の栽培が拡大することに。
そしてようやくサラダが一般家庭の食卓に並ぶようになったのは1975年ごろなのです。
しかも当時はサラダと言っても「生野菜ではなくボイルした物が主体」なのです。
生の野菜が多量に消費されるようになったのはほんの20〜30年ぐらい前。

私たち日本人は古来から非常に優れた食事を行ってきた人種であることは誰もが知っていますよね?
ですがそれは私たち日本人が生野菜を食べていたからではないのです。

 

結果的に生野菜はビタミンの不足に!食物繊維はボイルした上で多量摂取すべき

今や美容には生野菜という考えが根強く浸透してしまっている今、私一人がここでこのような異論を唱えたところで何もならないとは思うのですが・・・。
じつはビタミンの不足は生野菜でなくても、「茹でて無害化した食物繊維」をたくさん食べることによって腸内菌が産生してくれます。

 

また、生の野菜は細胞壁が強固なセルロースやリグニンで覆われているため、相当噛まないと分解吸収できないのに対し、
茹でた野菜は細胞壁が破壊されているのでビタミンが吸収されやすい状態になっているのです。
結果としてビタミンの吸収量は生よりも茹でた方が総量は上なのです。

 

だいぶ路線からお話が逸れてしまいました・・・。

 

結局、硫化水素が発生しないようにするためにはどうすれば良いの?

ここまでうんちくかんちく解説してしまいましたが、要は「善玉菌に利用できないものを多量に大腸に届けない」これに尽きます。

 

ですが一旦増えた硫化水素産生菌はどんな食べ物からでも発生するHイオンをエサにするので中々減っていかないことがよくあります。

 

この場合どうすれば良いのでしょう?

 

食事に気を付けても減らない硫化水素産生菌を抑制するには速やかに大腸のphを下げなければいけない

さて、有機酸をもエサにしてしまうこの悪玉菌をどう撃退すればよいのか?

 

じつは次のようなものを摂取すれば意外と簡単に抑制することが出来ちゃうのです。

 

善玉菌が食物繊維や水溶性食物繊維よりもさらに早く短鎖脂肪酸を作り出すことが出来る多糖類を摂取すれば良いのです。

 

そしてこの多糖類こそが「腸内環境を改善する効果は最強」です。

 

では、次のページはいよいよ善玉菌が最も効率よく利用できる多糖類に迫りたいと思います。