ひどい便秘 解消法

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乳酸を一気に作らせpH5.0以下にするとひどい便秘、下痢、ガスによる腹痛が解消される


さてここでは究極の解消法である「大腸内に乳酸を蓄積させる解消法」をご紹介します。
これまで解説してきたように

  • 便秘
  • 浸透圧性の下痢
  • ガスによる腹痛
  • 黒っぽい便色
  • 硬い便が出る
  • ヘドロ臭のする便が出る

などの大腸のトラブルは「ビフィズス菌が少ないために乳酸の蓄積が少ない」こと、たったこの一つの原因によって引き起こされていると考えられるわけです。

 

大腸内に乳酸が蓄積していかないことがガスの発生、下痢、便秘などの症状を招く

ガスの発生による腹痛、下痢、便秘は「乳酸の蓄積量が少ないから」ということでしたよね?

(強酸性pH4.5←左端    右端→pH7.5アルカリ性)

   

 

乳酸産生量の指標は便色が黄色pH4.5〜黄土色pH5.5の範囲内に治めること
  • 便色は実質、乳酸の含有量だけで決まってきます。
  • 便の硬さも実質、乳酸の含有量に比例します
  • S状結腸で悪玉菌が増えないようにするには便がpH4.5〜pH5.5になるだけの乳酸が必要です。
  • ガスを産生するバクテロイデスはpH5〜5.5以下の酸性にすると暴走を抑制出来ます。
  • 浸透圧性の下痢は糖分解性菌の数が少ないことが原因。
浸透圧性の下痢は「糖分解生菌が少ないために多糖類が効率よく利用されていないことが原因」で生じます。

浸透圧性の下痢を改善する誤った方法に低FODMAP摂取法がありますが、これは根本的に改善できる方法ではありません。発酵性の食べ物を極力控える方法なので、腸内環境悪化によりさらに下痢が起きやすくなってしまうのです。下痢をするからこそ発酵性の食べ物を積極的に摂って菌数を増やすべきなのです。

 

ガスの多量発生はガス産生菌であるバクテロイデスの増えすぎが原因です。

乳酸をたくさん作らせpH5.5〜5.0以下にすれば暴走したバクテロイデスを抑制できます。

 

便秘の場合はS状結腸の弛緩、むくみが考えられるので、これを改善するためには「便内に乳酸を蓄積させた上で、S状結腸付近で短鎖脂肪酸を作らせること」です。

腸内リセットのように有害物質の元となる食事を制限する(断食)ことによっても一時的に回復はするのですが、わたしが試した結果、1、2週間ほどでまた便秘に戻ってしまうのです。
その原因はS状結腸が回復しても、そもそも粘膜層が薄くなってしまっているので、ビフィズス菌の棲家(容積)が少なくなり食べ物が大腸に運ばれても乳酸の生成率が低いからではないか?そのため再びS状結腸が有害物質に汚染されるようになり再び便秘に戻るのでは?と考えられます。
便秘を根本的に解決するには、乳酸と共に短鎖脂肪酸もたくさん作らせ粘膜層を厚くしビフィズス菌の絶対菌数を増やすことだと思います。

 

いずれの症状にしてもビフィズス菌をたくさん増やし乳酸を作ってもらう、その上で糖分解性菌を増やし短鎖脂肪酸をたくさん作らせることが解決法となります。
では具体的にどのように行うのかというと・・・
↓↓↓

 

腸内環境が悪化した状態で乳酸が蓄積していく条件とは?:


便秘などで腸内環境が悪化している場合、ビフィズス菌が少ない状態なのでビフィズス菌が乳酸を作り出せる糖類は実質、オリゴ糖のみとなります。

 

というのもビフィズス菌が少なくなっている状態で水溶性食物繊維などの高分子多糖類を重点的に摂取してしまうと、これら糖類は乳酸の産生率が低いのでpHが下降しきれずどうしてもバクテロイデスに優先的に代謝されてしまいます。
そうすると多糖類から作られるのは乳酸ではなく短鎖脂肪酸ばかりになってしまうので、大腸の能動吸収が促進され便がガチガチになってしまうし乳酸が少ないのでS状結腸で一気に悪玉菌が増えることになります。しかもバクテロイデスが短鎖脂肪酸を作る過程でガスが多量に作られます。
オナラが頻発するときにガチガチの便が出る傾向が高いのはこれが理由なのです。

 

便がガチガチになって死亡した例もあるので便秘の時にむやみやたらに乳酸産生率が低い水溶性食物繊維やヨーグルトなどを摂取するのは反って悪化させるし危険を伴うことも。

 

 

オリゴ糖がビフィズス菌に優先的に利用されると言われている所以は「乳酸の産生率が高くバクテロイデスなどがオリゴ糖を利用する前にpHを下げることが出来るから」に他なりません。
従って、
乳酸の産生率が低い多糖類=ビフィズス菌以外の菌に利用されやすくなる
という法則があることをしっかりと覚えておくと良いと思います。

 

しかしだからと言って多糖類の摂取を控えるのも禁物です。

 

オリゴ糖を摂取すると乳酸は蓄積しS状結腸に便が到達しても便が硬化したり腐敗に傾くことは防止出来ます。
そしてS状結腸で有害物質が発生しなくなるので改善もされるでしょう。
しかしオリゴ糖だけを摂取してもS状結腸に到達した頃には分解され便中にオリゴ糖は残っていません。つまりS状結腸で短鎖脂肪酸が産生されず粘膜層が歩くならないのでバリアが形成されず永遠とオリゴ糖を摂取しないと有害物質に汚染されやすい状態になります。

 

つまり多糖類を摂取していかないとS状結腸で短鎖脂肪酸が産生されないので根本的に改善できないのです。

 

ではこれらを踏まえ一体どのような手順を行えば良いのかというと・・・

 

 

 

では具体的にどのように行うのかというと・・・

↓↓↓

 

 

手順:


手順はすごく簡単。
2手順で腸内をビフィズス菌優勢にすることができ、手順3で乳糖によって乳酸を食事ごとに蓄積させていきます。

手順1:カイテキオリゴを1日1回5gを10日間摂取します。
手順2:カイテキオリゴ10g以上を”必ず食事毎”に3日間続けて飲むこと
手順3:乳糖10g〜を食後に必ず。水溶性食物繊維含量の高い野菜も摂取。便秘が解消するまで:

あとは手順3を便秘が解消するまで行うだけ。

 

 

具体的にはどうやる?

↓↓↓

 

まずは10日間〜2週間かけて、腸の粘液分泌量を促進させ”すみか”を増やします。その棲家に多種類の菌種を増やす

手順1:カイテキオリゴを1日1回5gを10日間摂取します。

 

カイテキオリゴじゃないとダメなの?:

 

カイテキオリゴじゃないとダメってことはありません。
オリゴ糖の種類と細菌の資化性でもお話ししたようにビフィズス菌はラクトース、ラクチュロース、ラフィノース、フラクトオリゴの4種類を混合すればほぼ全てのビフィズス菌を活性化出来ます。
またカイテキオリゴとよく比較されるはぐくみオリゴがありますが全て三糖類配合なので乳酸の産生率、ビフィズス菌の増加は低いです。
カイテキオリゴとはぐくみオリゴの資化性比較はコチラで行っています

 

さてこれまで解説してきたようにまず乳酸を作り出すビフィズス菌が多種類、腸内に居なくては何も始まりません。
そこでまずやらなければいけないことはビフィズス菌やバクテロイデスなどの短鎖脂肪酸産生菌も増やし、腸の粘液分泌量を促進させ住処を増やすことです。

 

腸内菌は大腸に食べ物が無いときは、腸の粘膜に棲んでいます。
粘液の原料ともなる短鎖脂肪酸を大腸内でたくさん作ってもらい、分泌量を促進させれば腸の粘膜が厚くなり、腸内の絶対菌数を多くできるということでしたよね?

 

ヨーグルトでは絶対菌数は増加しない?:
絶対菌数は、短鎖脂肪酸が産生されないヨーグルトでは増えません。
そのためヨーグルトによる菌数増加はたったの1日しか持ちませんが、オリゴ糖だと菌数増加は1週間継続近く継続します。
この差の要因はオリゴ糖からは短鎖脂肪酸が作られ、粘液分泌量が増加するため、粘膜が厚くなりそこに棲む菌数も増加するためではないか?と考えられます。
短鎖脂肪酸の産生量が低いヨーグルトは、すぐに腸内環境が元に戻るのです。「ヨーグルトは毎日食べ続けないと効果が無い」と言われる理由もこれが原因ではないかと思います。

 

 

手順2:カイテキオリゴ10g以上を”必ず食事毎”に3日間続けて飲むこと

手順1を10日間ほど行ったら次はいよいよ増えたビフィズス菌に一気に乳酸を作らせ腸内をpH5.0〜5.5以下にします。
ほとんどの方はこの時点でビフィズス菌優勢となりバクテロイデスが抑制出来るハズです。
ガスもこの時点から減っていきます。
このような状態になると手順3から乳糖を摂取していってもガスはそんなに発生しません。

 

 

手順3:乳糖10〜15gを食後に。水溶性食物繊維も併せて摂取。便秘が解消するまで:

腸内がビフィズス菌に優勢になったら乳糖10〜15gを食後に摂取し、与えていけばOK。
1日2回しか食事しないという方は2回、 4回食事するという方は4回行ってください。

 

S状結腸では短鎖脂肪酸も作られないと回復しないので、水溶性食物繊維を合わせて摂取しましょう。
オリゴ糖だけだとS状結腸に到達した頃には分解されて残るのは乳酸だけなので短鎖脂肪酸は産生されません。
水溶性食物繊維の摂取が面倒という場合は、安価な難消化性デキストリンなどでも効果的です。

 

これらが面倒という時は必要なオリゴ糖や多糖類はカイテキオリゴに全て含まれています。

 

乳糖じゃないとダメなの?:


乳糖じゃないとダメってことはありません。
グルコースとガラクトース、フラクトースの三種の単糖のいずれかから構成されているオリゴ糖であれば乳酸が産生されます。
乳酸の産生率が高い順に挙げるとグルコース>ガラクトース>フラクトースとなります。
ビフィズス菌はグルコース以外の単糖は一度グルコースに変化されたのちに乳酸を産生するので余計に手間がかかり産生率が低くなるのです。
従ってグルコースの割合が高く、容易に分解しやすい傾向のある二糖類のオリゴ糖が最も生成率が高く、産生速度も速いのでバクテロイデスに奪われる前に乳酸を産生し抑制しやすいということになります。

 

このようなオリゴ糖にはラクトース(乳糖)、ラクチュロース(ミルクオリゴ)があります。

 

ただし二糖類は容易に分解しやすいので小腸にラクターゼ酵素が発現している人だと届きにくくなるのです。
また二糖類は小腸内の細菌にも代謝されやすいので、ガスが移動するときに「ゴロゴロ音」が結構大きな音で鳴りやすいです。
物音一つない職場なら恥ずかしいぐらいなってしまうので、この場合、小腸内で代謝されにくい三糖類のラフィノース>フラクトオリゴが適しています。(そのかわり乳酸の産生率は低いです)

 

これらのことについてはオリゴ糖の種類と細菌の資化性カイテキオリゴとはぐくみオリゴの資化性比較でも解説しています。

 

乳糖(ラクトース)はこちらが一番安いです

 

 

乳糖を食事ごとに摂取しなければいけない理由は、大腸に溜まる便ごとに乳酸をたくさん作らせてないと、乳酸が含まれていない便からは、バクテロイデスが増える可能性があるからです。
ガスが産生されているとお腹が張った感じがするのですぐ分かると思います。

 

あとは大腸に届いた食事がこの時期から腐敗に傾かないようになるので、短鎖脂肪酸が安定して作られるようになります。
あとはS状結腸の回復を待つだけ。

 

 

 

この時点でお腹が全然張らないという方は乳糖の代わりにヨーグルトでも代用できます。ただし食事ごとに150〜200g必ず摂取してください。また原料に脱脂粉乳が使われていないと乳糖含量が少なくなるので必ず脱脂粉乳が使われているヨーグルトを使ってください。(菌種による効果に差は無いです)

 

ビフィズス菌が優勢になっていないと状態だとヨーグルトのタンパク質が悪影響を及ぼしかねません。
この時点になると腸内環境がビフィズス菌優勢になっているのでヨーグルトの乳糖を利用しても大丈夫です。

 

(強酸性pH4.5←左端    右端→pH7.5アルカリ性)

   

 

便秘が改善するまでは便色は出来るだけ黄色(pH4.5〜黄土色pH5.5)の範囲内になるよう乳糖の量を調整しましょう

便色は実質、乳酸の含有量だけで決まってきます。
ですから便色が黄土色よりも黒っぽい場合、乳酸の量が足りていないので次回の食事から増量したりし調整してみてください。
また、便の硬さも実質「乳酸の含有量=便色に比例」します。

 

これを10日間〜1カ月間も続けるとS状結腸が回復し便秘が改善すると思います。
(傷んだS状結腸の長さにもよります)

 

浸透圧性下痢の改善方法

浸透圧性の下痢を改善したい方は、ビフィズス菌に乳酸をたくさん作らせる必要はありません。
浸透圧性の下痢は「大腸に届いた多糖類を効率よく短鎖脂肪酸に変換させられるだけの腸内菌がいない」ことが原因なので、短鎖脂肪酸産生菌をたくさん増やせば改善していきます。

 

対策は、イヌリンと呼ばれるオリゴ糖よりも分子量が大きい糖類を食事のたびに1gずつ接種していきます。
そして3日ごとに1gずつ摂取量を増やしていき最終的に3〜5gを接種してきます

 

このように手当てしていくと初め1週間は下痢をするかもしれませんが、腸内細菌が増えていくとともに多糖類の変換能力が向上し次第に下痢が治まっていくようになりますよ。

 

ちなみに乳糖だとモル質量が小さいので浸透圧が大きくなり下痢をしやすくなります。

 

ガスが内側へ溜まってお腹が張るという人は?

ガスが内側へ溜まる方は蠕動運動が乱れていることが原因です。
乳糖を接種する前に、1か月ほど低下した大腸の蠕動運動を促進するには?を参考にし、弱くても良いので蠕動運動が正常に働くようにしガスが外へ排出できるようになったらカイテキオリゴや乳糖を接種するようにしてください。